Test Fishing

2013 5/22 鯵ケ沢沖 漁船釣り 南風強い のち西風大荒れ 水温12.8度

先日の大漁に気を良くして 頭の中はもう大漁している気分
竿の数を増やせばもっと釣れるはず。。。現実は。。。

午前中は天気が良さそうですが12時過ぎから大荒れになりそうな予報
今の時期は10時過ぎたら出来るだけ発着所に近い場所に移動する気持ちが
大事です 気温が上がるとどうしても風が出てきます
朝が凪の時は危ないのです


朝4時出航 南風が強く吹いていて 鯵ヶ沢は山の陰になるので ベタ凪になります
しかし ウネリがあるので かなり深浦方面は風が吹いているはず
日が高くなると南の風が南西の風になり西風になります
この時間の境目が10時なのです
とにかく朝早くに出航して10時頃には寄港する気持ちがだいじです
事故は忘れた頃にやってきます
今まで大丈夫だったから 。。。これが一番危ない
沖に何艘も出ていればみんなが出ているから大丈夫

これが間違いです みんなが天気のことを知らないのかも知れません

仲間がいるから何かあったら助けてもらえる 
果たして助ける事が出来るでしょうか
ベタ凪のエンジントラブルなら 何とかミニボート同士でも助けられます

もし 天気が急変して 大荒れになりました
風が強くて2馬力では前に進みません そのうち ガソリンがなくなり
エンジンストップ
オールをこいでも前に進みません

風に吹かれて沖に流されて行きます
アンカーでも持っていれば 何とか流されずに済みます
これも持っていない
携帯電話で連絡 圏外で 通話が出来ません

この状態で ミニボート同士で助ける事が出来るでしょうか
アンカーを持っていても 水深30mで100mのロープが必要です
何人のひとが この装備を持っているでしょうか


この状態で天気で助けるとなると かなり大きな船でないと 無理です
まして
連絡が無いので 遭難した事も分かりません
かなり流された後に 分かります

そうなれば探せないくらい沖に出ている  早い時間に見つけないと
死を意味します


何年か前に こんな事故がありました
知り合いの人でしたので 書きますが
会社の同僚たちと七里長浜でジェットスキーを楽しんでいました
男性が若い女性を乗せて沖に出たところ
エンジンストップ

エンジンが掛からなく そのまま流されました 
陸にいた仲間が救助を要請しましたが
その頃には かなり沖にながされており

どこに船があるのかも分かりません

当日は東の風が吹いており 風の影響で沖にどんどん流されました

保安庁が来たときには 船がどこに行ったのかも分からない状態

ここで情報が混乱したのです
千畳敷 方向に それらしい物が流れていると情報がありました
そこで みんな そちらを探しました

しかし 知り合いの漁師が 風はヤマセだが 船は権現崎方向に流れていた

軽い物ならば風で流されますが 風があまり当たらない重い船ならば潮に流されます

結果的に 初期動作が間違っていて 権現崎方面を探さなかったため
見つける事が出来ず
結局見つける事が出来ませんでした

この船は 海峡を抜けて平舘方向で見つかりました
男性は見つからず 女性は何ヶ月かしてから 仙台の沖で見つかりました


どうすれば助かったのでしょうか

船にコンパクトになるフォールディングアンカーとロープを積んでいれば
船は流されなかった 
すぐに携帯電話で保安庁に電話をしていれば 近くの漁港から 漁船が救助に出たはず

普段から危機管理が出来ていなかった 
船の持ち主が死ぬのは自己責任でも
まだ20歳のこれからの若い女性が死ぬ必要は無かったはず

私がいつも うるさく言っているのは 災難は何時起こるかわからない
常にこれに対応する気持ちと装備が 事故から身を守ることなのです

今週末は 船の免許の更新講習です
昭和63年に取って 今年で26年です
この間に 色々有りましたが 船を沈めた事がだけです
天気を読めずに船を移動させなかった 自分の責任です
事故に関しては これだけです

怖い場面もたくさん有りましたが命にかかわる事は無かったのが幸いです

これからの季節 ボートの季節です
船にアンカーとロープを積んでいない人は 準備してください


釣りの事を話しましょうか
先日のポイント近くに行きましたが
ベイトはいますが 全く食いません
ポイントを変えても食いが立ちません
根魚もたまに釣れるだけ
アイナメは最後まで一匹もつれませんでした


魚は分からない
難しいですね



11時寄港 漁港に着いて斜路に船を上げたとたん
突風が吹き始めて 沖は白波が立ち始めて 
危ない所でした

魚釣りはもう少し釣りたいが 一番危ない
沖に居てまだ大丈夫
これが命にかかわりわります
すぐに安全な所まで避難する勇気 
天気が良くなったらまた沖に出ればいいんですから

そんなことで 安全について考えてみました