Test Fishing

2014  3/18 鯵ケ沢沖 漁船釣り 雨 南風強風 水温7.2度

天気予報では 午前中何とかなりそうですが
鯵ヶ沢沖に低気圧の目が入って来ます 目が入ると
天気が急変するのです
一番危ないのは 朝ベタ凪 この後急に突風が吹きます
朝のベタ凪は気をつけたほうが良いのです

私の船は 漁船ですので 多少の風や波には強いですが
ゴムボートは強風に弱い 
非力な二馬力ではとても厳しいですよ

しかし ショップで貸し出している アキレスのゴムボートは風に強いですね
違うメーカーのゴムボートに比べて 水面からの高さが低いからでしょうか
風を受ける抵抗が少ないからなのか
かなりの強風でも走って行きますね

買うほうにすれば厚みのある船の方が浮力もあるし 安心感があるので
そちらを選ぶかもしれませんが
ゴムボートは浮力が大きいので 高さはあまり関係ないかもしれません

ハイパロンの素材がすぐれているので
レンタルで4年経った今でもトラブルはありません
ゴムボートは材質が良くないと 一気に劣化
信じられない場所から 次々空気漏れが出てきたりします
リペアしても素材が劣化しているので
貼り付けてもまた裂けたりもします

アキレスの宣伝をしているわけでは有りませんが

レンタルボートで使って アキレスのハイパロンとホンダの2馬力の組み合わせは
一番いいのかも知れません


個人的にミニボートを選ぶのであれば
FRPの3mにサイドフロートをつけたタイプが安心ですね
FRPの良いところは 改造がしやすい事と 足元がふらつかない
ゴムボートに乗ると
足元が ぶよぶよ していて気持ちが悪いです
船の上でナイフを使う機会も多いので
FRPなら安心 棘の多い魚も大丈夫です

斜路から車まで近いのであれば キャリアにすぐに積み込めますし
洗うことや 後始末も無いので
楽ですね

どちらもメリットデメリットがありますので
自分のスタイルに合わせて 選ぶのが良いですね

安いからと言って 中国製を選ぶのは やめたほうが良いかもしれません
素材が怪しいし 船外機もあの値段で売れるということは
良い素材を使っていないだろうし
サビやすい 部品の調達が出来ない
アフターが出来ない

結局は 安心してに出れない すぐに劣化して
ゴミになってしまいます


海の上では何とかなるさ! これは絶対にいけません
何とかならないのが海です
海の上は 色々なマリーンスポーツが増えています

漁船 プレジャーボート ジェットスキー ミニボート シーカヤック

大体は場所の住み分けが出来ていますが
たまに 漁船のエリアにミニボートやカヤックも乗り入れて着ています

法律的には問題ないのですが
漁船の立場から見ると 
突風が吹いたときに帰る事が出来るのか 転覆した時どうするのか
凪の日の転覆なら何とかなるでしょうが
転覆する時は 天候が急変して 大荒れになってからがほとんどでしょう
こんな波や風で 立て直す事が出来るのでしょうか

救助を要請すると まずは 地元の漁協に連絡が入り
漁師が救助に向かいます
しかし 荒れた海では漁師でも行けない場合もあります
自分も危なくなるのです


沖は釣れるから 深い場所で大物真鯛が釣れているから
沖合い何kmを出ることは無謀です

今まで事故が無かった これが一番危ない
慣れてくるのです

その船のスピードで 出れる距離が判断できます
沖で天気が変わって 安全地帯まで10分以内で帰れる距離
これが目安です

時速10kmの船なら 陸から1km以内

ミニボートやカヤックなら このくらいの目安で良いとおもいますよ

陸の車が走っているのが
見える距離 

自分の船は時速20kmは出るよ そんな人もいるでしょうが

悪天候時に時速10kmの話です
波による減速 風による減速


水平線に 白波が見えたり ギザギザに見えるときは
沖が荒れている証拠
ウネリがあるときも沖が荒れている証拠です

風向きが陸地から吹いている時は ウネリですが
海側から拭くようになると
一気に大波に変わります

西の空が暗くなって景色が見えなくなるときは 雨になります
雨のあとは風向きが変わります

こんな状況なら すぐに安心できる場所まで帰る事
釣れていてまだ安心 
これが 命を落とす原因になります

基本的に ミニボート カヤックは 沖に出るのではなく
陸からの距離を保ちながら 平行に釣りをする事が大事です

そのほかに 漁港から 魚場まで向かう漁船は まっすぐに走ります
この航路にいると ひき殺されます

大きい船に乗ると分りますが 
太陽の方向 波の大きさで 小さい船が全く見えなくなるときがあります

自分の船にまっすぐに向かってくる船は 見えていない事が多いのです

自分から 逃げる準備が必要です

とにかく 大きい旗を高さ3m以上上げる事
赤やオレンジなど 海の色と同化しない色をつけること

目立つウエアーを着る事 

気持ち程度の高さで 小さい旗をつけている人が居ますが
全く見えません

出来れば 旗の大きさは60cm×60cm以上
このくらいは必要です

一回事故が起きてしまうと 漁協でも問題になり
発着所を使えなくしてしまいます

沖に出ていても 嫌がらせをする漁師もいるかも知れません

自分は大丈夫と思っていても 違う人たちが問題を起こすと
漁師は すべてのミニボートやカヤックなど 一まとめに見てしまいます

自分から見て考えるのではなく
相手から自分の船がどう見えているのかを考える事が大事です

カッコよさより まずは 派手な色これが 一番ですよ

先日 私の漁船に大型漁船が猛スピードで向かって着ました

近くに来ても進路を変更する様子も無い

漁船ですし 大きな旗もつけていますが 相手から見えていないのか
見張りがわき見をしていたのでしょう

大きい船は船頭が前方を見ていません
船首に見張りがいて進路を指示しますが
帰りは 魚の後始末などして 注意散漫になりやすい
高齢の人が見張りをしている場合も有ります

動体視力も落ちています

シーアンカーで釣りをしていたので
間に合わない

旗を大きく 振り 何とか確認してくれました

それなりの大きい船でも 見えていない事があるのです

波間に入ってしまう船は間違いなく見えない


これが現実です
釣りたい気持ちは分りますが

船の航路で釣りをしない 
距離のある沖には行かない
ミニボートは アンカーロープ 100mと アンカーを積む事
アンカーの利く水深は 100mで水深30m前後
3分の一と考えておくと良いでしょう

アンカーの利かない水深には行かない

携帯電話の電波の届かない場所で釣らない

膨張式の救命具は過信しない 
膨らまない物も多いそうです
膨らむまで時間が掛かるもの
すぐに浮力が落ちてしまう物は
意味が有りません

仲間が回りにいたり すぐに救助が有る場合は 何とかなりますが
自分が海に落ちた事が誰も分らない場合は
長時間浮いていれるもの救命具のほうが安心です

携帯電話は 防水できるようにすること

何かあったら すぐに118に電話

流されないように アンカーで固定する事

何kmもミニボートでオールで漕ぐ事はかなり厳しいですよ

とにかく 流されないようにすることと すぐに救助要請する事
これが 助かる 第一歩です


長くなりましたが

朝 5時半出航 海はベタ凪



しかしこの日は半数の漁船が出港を見合わせました

南の突風が吹きます
何時に吹くのか分らない
私は比較的近場で釣りをするので 天候が急変したらすぐに逃げる覚悟で
出航しました

いつものメバルポイントに行くと反応があり
オバルプラスで 釣り始めます
すぐに入れ掛かり



20匹ほど釣った所で 風が吹き始めました
1時間しか釣りをしていませんが
すぐに陸近くの浅場に避難



だんだん風が強まり 西の空が真っ黒に
雨が降り出し
漁港近くのポイントで 釣りましたが 釣りにならず
8時 あきらめて終了

沖に出ていた船も一斉に帰って着ました

もったいないですが 命があっての釣りです

大きいので28cmほど
小さいのは猫に上げたのとリリース
お持ち帰りはこれだけでした



メバルの煮つけと お刺身で食べましたが
美味いですね
やはりメバルは薄味で煮付けに限ります

煮付けの作り方ですが

頭をつけた状態で 鱗を取り内臓とエラを取ります

そのあと バーナーで全体的に焼きます
鱗を焼いて落とすためです
バーナーが無い場合は
魚焼き器でもOK

煮汁は 麺つゆ 日本酒 醤油 みりん ショウガ少々
薄味で少し甘みを感じるくらい

鍋で煮立てます
味見をして良さそうなら
魚を入れます
アルミホイルを 魚の上に覆って
弱火で煮詰めます

魚の色が変わったら火を止めて そのままにしておきます
30分ほど 余熱で煮詰めます

これだけです
ポイントは 薄味で仕上げる事 と日本酒とみりんで甘みをつけること
日本酒を使うと生臭みがなくなります


メバルが面白い鯵ケ沢沖でした