Test Fishing


2018 8/21 鯵ヶ沢沖 遊漁船 南東の風やや強い 水温23.5度

今日は 秋田 藤島さん 居酒屋が忙しく やっと ひと段落のようです
天気は 良さそう 4時15分 出航 
夜明けが遅くなり この時間はまだ暗いです
先日 マグロが船の周りで大騒ぎ ならば。。釣りましょう 藤島さん息巻いています はたして・・・
今日は釣竿がやたら多い 4本とクーラーとバックが3つ
腕二本しか無いのに どうするのでしょう

内訳は キャスト用の竿2本スピニング付き ベイトリールにロッド 小型電動にロッド
こんな感じです これだけ道具があれば大漁でしょう

まずは 先日のベイトの場所
魚探を見ても 居ませんね あっちこっち探しますが 居ません
回遊魚は 昨日の話はあてになりません
ベイトが居ないと マグロも居ませんよね・・・藤島さん がっかり

そんなことで いつもの釣りパターンに突入!
今日は 藤島さんに にわか船頭体験してもらいます
釣り場の選定 船長業務で一番難しい仕事 多分 どこの遊漁船の船長も
これで悩んでいるはず 
頻繁に出航している船頭なら 情報が多いですが
たまにしか出航しない船長は 他人の情報で動くか 過去の履歴で 動くしかありません
釣り人がポイントを選定する時 自分が大漁した場所に行きたがりますね
しかし ほとんど釣れる事はありません
場所は変わらないにしても 魚が居るか 居ても餌を取るか 
この2点を決める時 潮周り 水温が関係します
すべて当てはまっても 海の中のこと 何が起こるかはわからないのです

確立の世界ですよ
船長は常にこれを考えた上 天気も把握 そして 乗る人たちのレベルを見て釣り場を判断します
真鯛釣り専門なら ほとんど根掛かりするようなポイントはありませんから
海底の障害物の事は考えなくても良いのです
ひたすら 魚探をにらめっこして 反応のある場所を走り回り
釣らせるだけ 
しかし 私のような根魚専門の船になると ベイトを探すより 岩礁の位置関係を探す事が大事

潮の流れ方によって 同じ岩礁でも攻め方が替わります
メバルとかになると 潮上に頭を向けて上を向いて泳いでいるので
これをイメージして 岩礁の頂点の潮下がポイントになります
これを計算して シーアンカーを入れますが 
風と潮の流れが一緒ならやりやすいのですが 潮が変な方向に流れていると
ポイントを上手く通過しません
エンジンを掛けて船を立てる事が出来ればやりやすいのですが
波が高かったり 浅すぎるポイントは無理があります
水深10mのポイントに大きな船でエンジンを掛けっぱなしで
船を立てても 魚にも目も耳もあるわけですから 
逃げますよね
そうなればシーアンカーが良いのです 静かにポイントを通過しますから


藤島さんに どこに行きましょうか 
ほとんど人は聞かれれば 大物が釣れそうなポイントを考えます
「真鯛 大マゾイポイントに行きたいです。。。」

今日はダラダラの上げ潮が9:30まで続きます 心の中で その判断は違うよ そう考えましたが
分りました 行きましょう!

到着し 釣り開始 
やれども やれども 当たり無し

藤島さん ここどうしますか?

「移動しましょうか」

 どこに行きますか?

藤島さん 「師匠!決めてくださいよ」

私「今日は藤島さん船長体験の日ですから・・」

藤島さん「漁礁に行きましょう」

分りました

漁礁に向かい釣り開始

やれども やれども 当たりなし!

ここまで 2時間経過 釣果無し 当たりも1回も無し
高水温時期の釣りパターンです 船長泣かせの季節

しかし 乗った人は魚を釣りたい 持ち帰りたい

藤島さんに「移動しますか 次はどこに行きますか?」
「ギブアップです お任せします」
難しいでしょう 釣る事よりも 釣れる魚が居る場所に連れて行く事が
魚釣りの中で一番難しいんですよ

魚が釣れてこそ腕の差が出ますが 釣れなければ 腕の差は関係ありません
釣りの基本は 鮎釣りでも 渓流釣りでも 防波堤の釣りでも
共通しています

鮎釣りは船の釣りに凄く似ています 
鮎釣りは 釣り師が混雑しているポイントで 釣りをします
良いポイントなら人が朝から夕方まで切れることはありません
船で言うと 漁礁などです

こんな釣り場で釣りをしても 次々竿が入りますから
大きなものは釣り切られています

ならば 魚を釣るにはどうするのでしょうか
大きい漁礁はあきらめて 誰も気が付かないような小さい漁礁を探すのです
誰もやっていない分 大物が潜んでいます

鮎釣りも同じで 人がやれないようなポイント攻めるのです
川に木がかぶさっているとか 立ちこまないと出来ないポイント
浅すぎて釣りにくい場所
人が来ない場所

探せばありますよ
こんなことをして 鮎を釣っています

船釣りも同じで 人がやれないような場所や 魚種
青森では本カサゴはほとんど知られていません
まして 見たことも無い人がほとんど そんな魚が手付かずで鯵ヶ沢沖にはウジャウジャ居たのです
高級魚ですよ 関東では25cmほどの物が1200円で売っていたと聞きました
そんな魚が次々釣れます このサイズは小さいほうで
大きいのは30cm越えます 
どのくらいの価値かお考え下さい

確かに 釣りのパワフルさはありませんが
釣り為に 根の荒いポイントを緻密に探り 根掛かりとの戦い
北国で赤い魚珍しい魚です
偶然にも 本カサゴのほかに ウッカリカサゴも多い事が分りました
食べると ほとんど替わりません どちらも美味しいですが
ウッカリカサゴのほうが 大きい固体がいます
大きいのは40cm越えるものも居ます
本カサゴは 今までの最高で33cmほど このサイズは全国的にも大きいですよね

こんなことで 船を走らせ カサゴポイントに移動
釣り始めると 大きめのカサゴが次々釣れます



藤島さん 潮周りでこんなに違うのですね。。。



ある程度釣ると食いが落ちてきました
藤島さん 終了して 朝の深場に行きましょうか
藤島さん「釣れなかったでしょう?」

藤島さんにすれば このポイントで粘れば もう少し釣れるでしょうと思ったと思いますが
やはり 大きい魚も釣ってもらいたいこれが船長の気持ち

私「ここの場所が釣れなくなれば 深場の場所が釣れ始めるんですよ」

移動します

そして 朝 全く釣れなかったポイントで釣り始めます

私の一発目に 大き目のマゾイヒット!
「ほら! 釣れるでしょう!」

ポツポツ釣れますが本気で無いので漁礁行きましょう
朝釣れなかったでしょう?

移動します!

漁礁の真上に船を通過するようにシーアンカーを入れ
漁礁の穴に仕掛けをねじ込むと
次々 ウッカリカサゴ マゾイが釣れ始めました
これには藤島さんビックリ



大きいマゾイ ウッカリカサゴも釣れて
12時半まで頑張りました


何とか店で使う魚も用意でき
一安心
週末 仲間と予約を入れていますので
また来ます!

秋田帰って行きましたよ



防波堤に お母さんと小学6年お姉ちゃんと4年の男の子が 釣りをしています
話をすると 生まれて始めて釣りに来たそうでうすが
「何を釣るの?」
鯵です 
釣れましたか? 何も釣れない

子供の夏休みの思い出がかわいそうなので
船に乗って見るか?
「うん」
船に乗せてあげて
防波堤のヘリに付いている
カキとか カラス貝と水性動物をタモで取って遊ばせました
小魚も取ったとに集まり 2人とも海の中を覗き込み楽しそう

この後防波堤に上がり
採った貝を足で潰して
身をコマセカゴに入れて釣り開始
小魚が集まってきます
しゃくり方を教えると
面白いように 子フグや小魚が引っかかり
子供たち大喜び

また着てね! 
私は家路につきました